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基礎知識シマノとダイワのちがい|リールの名前の対応と、選び方
レベルと釣り方どのレベルでも

釣具店のリール売り場で、いちばん広く並んでいるのは、たいていシマノとダイワの2社です。「ナスキー」「レガリス」「ストラディック」「カルディア」。名前がずらりと並んでいて、どれとどれが同じくらいの格なのか、はじめてだと見当がつかないですよね。
「シマノとダイワ、どっちがいいんですか」。釣りを始める人が、一度はぶつかる疑問です。
で、先に答えを言うと、どちらを選んでも、失敗ではありません。同じ値段の帯には、どちらにも、しっかりした型がそろっています。名前の対応さえ分かれば、あとは値段と好みで決めて大丈夫です。

この記事でくらべる4台
シマノとダイワで同じ格のリールを、2組並べました。
| 商品 | こんな人に | 同じ格の相手 | 持ち味 |
|---|---|---|---|
| はじめての1台に。シマノなら | ダイワ 23レガリス | じょうぶなギア(HAGANE ギア)入り | |
| はじめての1台に。ダイワなら | シマノ 26ナスキー | 回る部分が軽く、巻き始めが軽い | |
| 投げて巻き続ける釣りが中心なら | ダイワ 25カルディア | 金属のボディ。同じ速さで巻く釣りが楽 | |
| 同じ格で、軽いほうがいいなら | シマノ 23ストラディック | カーボン入りの樹脂の、一体の作りのボディ |
値段:26ナスキー C3000HG・23ストラディック C3000HG=税別・本体価格(2026年10月10日時点)/23レガリス LT3000-CXH・25カルディア LT3000S-CXH=税抜・メーカー希望本体価格(2026年10月10日時点)。お店の値段は、表の「Amazon」「楽天」のボタンの先で確かめてください。
リールの名前の対応(値段の帯で並べる)
いろいろな釣りに使える、汎用のスピニングリールを、値段の帯ごとに横に並べました。横にいる型どうしが、だいたい同じ格です。
| 値段の帯 | シマノ(税別) | ダイワ(税抜) |
|---|---|---|
| 1万円前後 | 22サハラ 9,000〜10,900円 | 24レブロス 10,000〜12,800円 |
| 1万円台 | 26ナスキー 12,500〜16,000円 | 23レガリス 12,600〜16,100円 |
| 2万円前後 | 26ミラベル 16,000〜19,800円 25アルテグラ 19,500〜23,500円 | 26フリームス 18,700〜25,100円 |
| 3万円前後 | 23ストラディック 27,700〜31,000円 | 25カルディア 28,800〜33,800円 |
| 5万円台 | 24ツインパワー 53,500〜56,000円 | 24セルテート 54,600〜61,600円 |
| いちばん上 | 22ステラ 91,400〜98,300円 | 22イグジスト 102,000〜110,000円 |
2026年10月10日時点の、メーカーの本体価格です。シマノは「税別」、ダイワは「税抜」と書かれていますが、どちらも消費税を入れない値段です。いちばん安い品番から、いちばん高い品番までの幅で書いています。お店の値段は、これより安いことが多いので、売り場やお店のサイトで確かめてください。
ナスキーとレガリスを見てください。下の値段も上の値段も、ちょうど 100円ちがい。2社が、同じお客さんに向けて、同じ帯に型を置いているのが分かります。
はじめての1台で名前が挙がるのは、上の2段です。サハラかレブロス、ナスキーかレガリス。この4つの中から選べば、大きく外すことはないかなと思います。
軽さが持ち味の型は、別の列にいる
上の表に入っていない、よく聞く名前があります。軽さを前に出した型です。
| 位置 | シマノ(税別) | ダイワ(税抜) |
|---|---|---|
| 軽い型の、まん中 | 24ヴァンフォード 34,200〜37,400円 | 24ルビアス 46,700〜54,500円 |
| 軽い型の、上 | 23ヴァンキッシュ 65,300〜68,500円 | 23エアリティ 65,000〜69,500円 |
2026年10月10日時点の、メーカーの本体価格です。24ルビアスは、一部の品番(PC LT3000・PC LT3000-XH・LT4000-XH・LT5000D-CXH)に、点検の案内が出ています(2026年10月5日)。買う前に、ダイワの「重要なお知らせ」を確かめてください。
3000番の重さは、ヴァンフォードが 180g、ルビアスが 175g。金属のボディを持つストラディックやセルテートより、ひとまわり軽いんですよね。
ただ、ヴァンフォードとルビアスは、同じ 3000番で 15,400円の開きがあります。同じ帯とは言えないので、「軽い型の、まん中どうし」くらいに見ておいてください。
重さと値段は、ヴァンフォードとストラディックが C3000HG、ルビアスが LT3000-H、セルテートが LT3000-CH の数字です。
番手の書き方のちがい

名前の次に戸惑うのが、番手(品番)の書き方です。たとえば「3000番・小さめのボディ・速いギア」の番手は、シマノなら C3000HG、ダイワなら LT3000-CXH(ダイワのほうは、もう1段速い XH のギア)。並べると、こうなります。
| 表すもの | シマノ | ダイワ |
|---|---|---|
| リールの大きさ | 数字(1000〜) | 数字(1000〜)。頭に LT が付く |
| 小さめのボディ | 数字の前に C | ハイフンのあとに C |
| 浅いスプール | S | S |
| 深いスプール | 記号なし | D |
| 速いギア | HG・XG | H・XH |
| ゆっくり巻くギア | PG | P |
大きさの数字は、どちらも同じ感覚で読めます。堤防からの釣りで、いちばんつぶしがきくのは 2500〜3000番。これは2社で共通です。
気をつけたいのは、記号の付かない番手の、スプールの深さです。同じ番手でも、巻ける糸の量が倍ちがうんですよね。スプールは、糸を巻いておく筒の部分のこと。PE ラインの 1号なら、ストラディックの C3000HG は 400m、フリームスの LT3000-CXH は 200m 入ります。
で、同じ糸を 150m 巻くとき、シマノの C3000HG は底を上げる「下巻き」が多めに要り、ダイワの LT3000-CXH は少なくてすみます。ダイワで深いスプールがほしいときは、D の付く番手(LT3000D-C など)を選びます。
ギアの速さは、記号の字が2社でちがうので、取りちがえやすいんですよね。ダイワの XH は、シマノの XG にあたる速さ、と覚えておいてください。ハンドルひと巻きで、フリームスの LT3000-CXH は 93cm、ストラディックの C3000XG は 94cm と、ほぼ同じです。
それぞれが打ち出している考え方
作りの考え方にも、それぞれの色があります。カタカナの名前がたくさん出てきますが、覚えなくて大丈夫。「何を大事にしているか」だけ、つかんでおきましょう。
シマノ:じょうぶなギアと、2つの系統
シマノの柱は、ギアです。金属のかたまりを高い圧力でプレスして、削らずに仕上げる「HAGANE(ハガネ)ギア」。かたくて、ねばり強く、なめらかな巻き心地が長く続くことをめざした作りで、1万円台のナスキーにも入っています。
もう1つの特徴が、スピニングリールを、2つの系統に分けていることです。分かれ目は、糸を巻き取るときに回る部分(ローター)の素材です。
| 系統 | 回る部分 | 持ち味 | 型 |
|---|---|---|---|
| コアソリッド | 金属や、強い樹脂。どっしり | 巻き心地がなめらか。同じ速さで長く巻く釣りが楽 | ステラ ツインパワー ストラディック アルテグラ |
| マグナムライト | カーボン入りの樹脂。軽い | 巻き始めと、止めるのが軽い。竿を動かして誘う釣り向き | ヴァンキッシュ ヴァンフォード ミラベル |
つまりシマノは、近い値段の帯に、性格のちがう2つを用意しています。2万円前後なら、アルテグラとミラベル。3万円あたりなら、ストラディックとヴァンフォード。
シーバスやショアジギングのように、投げて巻き続ける釣りなら、コアソリッド。エギングやアジングのように、竿をしゃくったり細かく動かしたりする釣りなら、マグナムライト。これが選ぶときの目安かなと思います。
入門のサハラとナスキーは、どちらの系統の一覧にも入っていません。系統を気にせずに選べる型、と考えてください。
ダイワ:軽くて、じょうぶ
ダイワの柱は、品番の頭にも付いている「LT」です。Light(軽い)と Tough(じょうぶ)の頭文字で、ボディやスプール、ハンドルまで軽くしながら、ギアとボディはじょうぶに作る、という考え方。上の表の6つの型は、どれもこの LT のリールです。
もう1つが、回る部分(ローター)や、糸を拾う針金(ベール)を軽くする「エアドライブデザイン」。巻き始めが軽く、止めたいところで止まるので、ルアーを思ったとおりに動かしやすくなります。いちばん上のイグジストから、1万円ちょっとのレブロスまで、6つの型すべてに入っています。
値段が上がると、仕組みが足されていきます。
- 2万円前後のフリームスから上:水や砂の入り口を、磁石の力でとどまるオイルの膜でふさぐ「マグシールド」
- 3万円前後のカルディアから上:ボディの横のふたを無くして、一体の作りにした「モノコックボディ」
ボディ・水を防ぐ仕組み・ベアリングを、値段の順に見るなら。リールの作りの見方
ダイワは、シマノのような2つの系統には分けていません。そのかわり、軽さを前に出した型(ルビアス・エアリティ)と、アルミのボディでがっしりした型(セルテート)が、名前で分かれています。
「巻きのシマノ、軽さのダイワ」は本当?
シマノは巻き心地、ダイワは軽さ、と言われています。数字を見ると、たしかに、同じ帯ではダイワのほうが軽い型が多くなります。3万円前後でくらべると、ストラディックは 225g、カルディアは 195g。
この差は、素材のちがいから来ているんですよね。ストラディックのボディは金属、カルディアはカーボン入りの樹脂です。
ただ、軽いほうが上、重いほうが上、という話ではありません。どっしりしたリールは、巻きが安定します。軽いリールは、竿を動かし続ける釣りで疲れにくい。そして、シマノにも 180g のヴァンフォードがあり、ダイワにもアルミのボディのセルテート(205g)があります。メーカーの名前だけで、決めつけなくて大丈夫です。
重さは、ストラディックが C3000HG、カルディアが LT3000S-CXH の数字です。
どっちを選べばいいか

で、くり返しになりますが、どちらを選んでも、失敗ではありません。そのうえで、決め方の目安を3つ挙げます。
- 値段の帯で決める:先に予算を決めて、その段にいる型だけをくらべます。1万円台なら、ナスキーかレガリス。ここまでしぼれば、候補は2つか3つです。
- 持ったときの好みで決める:釣具店で、実物のハンドルを回してみてください。巻いたときの手ごたえ、持ったときの重さ、見た目。「こっちが好き」と思えたほうで大丈夫です。気に入った道具は、自然と大事に使う気がします。
- 手持ちの道具に合わせる:もうリールを持っているなら、同じメーカーにそろえると、番手の読み方で迷いません。ロッドは、メーカーがちがっても組み合わせて使えるので、合わせなくてかまいません。
やりたい釣りが決まっている人は
- 投げて巻き続ける釣り(シーバス・ショアジギング)が中心:シマノなら、コアソリッドのストラディックやアルテグラ
- 竿を動かして誘う釣り(エギング・アジング)が中心:シマノなら、マグナムライトのヴァンフォードやミラベル
- ダイワは、この分け方をしていないので、どちらの釣りでも、同じ帯のカルディアやフリームスが、そのまま候補になります
はじめての1台なら
手ごろな 26ナスキーか 23レガリス。もう少し予算をおさえるなら、24レブロス。どれも、堤防のサビキから、ルアーを投げる釣りまで使える型です。
あとは番手で、シマノなら C3000HG、ダイワなら LT3000-CXH。まだ釣りを1つに決めていない人は、これを選んでおけば、たいていの釣りに使えます。
迷ったら
サハラとレブロス、ナスキーとレガリス、アルテグラやミラベルとフリームス、ストラディックとカルディア、ツインパワーとセルテート、ステラとイグジスト。この対応だけ頭に入れておけば、売り場で名前に振り回されなくなります。
予算を決めて、その段の2つを手に取って、気に入ったほうを選ぶ。それで十分です。どうしても決め手が見つからなければ、見た目で選んでかまいません。迷い続けるより、1台を持って水辺に立つほうが、ずっと楽しいんですよね。



