MENU

記事内に広告を含みます

選び方

はじめてのスピニングリールの選び方|1万円・2万円・3万円で何が変わる?

レベルと釣り方はじめての1本・1台

更新/tsuri 編集部

釣具店のリール売り場には、1万円を切るものから、9万円をこえるものまで並んでいます。同じメーカーの、同じ大きさなのに、値段は何倍もちがう。はじめての1台を、どこで線を引いて選べばいいのか、分からなくて当たり前ですよね。

決めることは、3つしかありません。大きさ(番手)、値段の帯、巻く速さ(ギア比)です。

で、先に答えを言うと、大きさは 2500〜3000番、巻く速さはハイギア。値段は、釣りに行く回数で決めれば大丈夫です。理由を、順番に見ていきましょう。

リール選びで決める3つ。1つめは大きさで、迷ったら 2500〜3000番。2つめは値段の帯で、釣りに行く回数で決める。3つめは巻く速さで、迷ったらハイギア

この記事でご紹介する5台

釣りに行く回数に合わせて選べる5台を、重さと持ち味で並べました。

商品こんな人に重さ持ち味
22サハラ C3000HG(年に数回の釣りに。いちばん手ごろ)
シマノ22サハラ C3000HG9,700円
年に数回の釣りに。少しでも安く240gハンドルがネジ込み式で、ガタつきにくい
24レブロス LT3000-CXH(年に数回の釣りに。軽いほう)
ダイワ24レブロス LT3000-CXH11,000円
年に数回の釣りに。少しでも軽く220gサハラより 20g 軽い
26ナスキー C3000HG(続けるつもりの人の、最初の1台)
シマノ26ナスキー C3000HG14,200円
月に1回は行く・続けるつもりなら235g水が入りにくい作り。糸のよれを減らす羽根つき
26フリームス LT3000-CXH(軽くて、海水が入りにくい)
ダイワ26フリームス LT3000-CXH21,400円
海でよく使う・軽いのがいいなら200g海水やほこりを入れにくい仕組み入り
23ストラディック C3000HG(金属のボディ。長く使う1台)
シマノ23ストラディック C3000HG29,100円
買い替えずに、長く使いたいなら225g金属のボディと、長もちするギア

値段:22サハラ C3000HG・26ナスキー C3000HG・23ストラディック C3000HG=税別・本体価格(2026年10月10日時点)/24レブロス LT3000-CXH・26フリームス LT3000-CXH=税抜・メーカー希望本体価格(2026年10月10日時点)。お店の値段は、表の「Amazon」「楽天」のボタンの先で確かめてください。

最初の1台は、スピニングリールで

スピニングリールは、糸を巻いた筒(スプール)のまわりを、半円の腕(ベール)が回って糸を巻き取るリールです。軽い仕掛けやルアーを投げやすく、堤防のサビキ釣りからルアー釣りまで、ほとんどの釣りに使えます。

ちなみに、もう1つの「ベイトリール」は、投げるときに親指で糸の出方を調節するリールで、慣れるまでは糸がからみやすく、少し練習が要ります。はじめての1台は、スピニングリールを選んでおけば大丈夫です。

まず、大きさ(番手)を決める

品番に入っている 2500 や 4000 といった数字が、リールの大きさです。「番手(ばんて)」と呼び、数字が大きいほど、リールが大きく重くなって、太い糸を長く巻けます。

はじめての1台は、2500〜3000番。やってみたい釣りの、ほとんどに使える大きさだからです。やりたい釣りごとの目安は、こんな感じです。

やりたい釣り番手の目安
堤防のサビキ釣り2500〜3000
ちょい投げ2000〜3000
エギング・バス釣りC2500〜3000
シーバス2500〜C5000
アジ・メバル・トラウトのルアー釣り1000〜C2500
ヒラメ・マゴチ(砂浜から投げる釣り)3000〜C5000
ショアジギング(岸から青物)4000〜6000

迷ったら、シマノは「C3000」、ダイワは「LT3000-C」。上の4つの釣りの、どれにも使える大きさなんですよね。C は「ボディが小さめ」の印で、2500番の大きさのまま、3000番ぶんの糸を巻ける品番です。

アジやメバルだけをやると決めているなら 2000番、砂浜や青物から始めるなら 4000番。釣りがはっきり決まっている人は、そちらを選んでください。

リールの番手の読み方を、くわしく

値段の帯で、何が変わる?

値段で変わる3つ。ボディはゆがみにくくなる。ギアは長もちする。水や砂が入りにくくなる

同じ 3000番で、シマノとダイワの型を、値段の順に並べます。

値段の帯シマノダイワ
1万円前後22サハラ
9,700円・240g
24レブロス
11,000円・220g
1万円台なかば26ナスキー
14,200円・235g
23レガリス
14,100円・200g
2万円前後25アルテグラ
20,000円・220g
26フリームス
21,400円・200g
3万円前後23ストラディック
29,100円・225g
25カルディア
30,300円・195g

2026年10月10日時点の、消費税を入れない本体価格(シマノは「税別」、ダイワは「税抜」と書いています)と、重さです。シマノは C3000HG、ダイワは LT3000-CXH(カルディアだけ LT3000S-CXH)の数字です。お店の値段は、これより安いことが多いので、売り場やお店のサイトで確かめてください。

まず、重さを見てください。シマノは、いちばん下といちばん上で 15g の差。ダイワも 25g です。値段が3倍近くになっても、重さはほとんど変わらないんですよね。

変わるのは、外からは見えないところです。大きく分けて、3つあります。

  • ボディの材料:1万円前後は、樹脂。カーボンを混ぜた、軽くて強い樹脂になるのは、シマノは 2万円前後のアルテグラ、ダイワはレガリスとカルディアです。3万円前後のストラディックは、金属。ボディがしっかりしているほど、大きな魚が掛かって力がかかったときに、ゆがみにくくなります。
  • ギアの持ち:アルテグラとストラディックは、ギアの歯がかみ合う面を広げて、すり減りにくくしてあります。ギアの耐久性は、それまでの作りの約2倍(シマノのテストの数字)。買ったときのなめらかな巻き心地が、長く続きます。
  • 水や砂の入りにくさ:シマノは、ナスキーから上に、水をはじいて中へ入れにくくする作りが付きます。ダイワは、フリームスとカルディアに、磁石にくっつくオイルですき間をふさぐ仕組み(マグシールド)が入っています。海で使うことが多い人には、心強いところです。

裏を返すと、魚が釣れるかどうかは、値段では変わりません。どの帯のリールでも、投げて、巻いて、魚を寄せることは、同じようにできます。差が出るのは、大きな魚が掛かったときの余裕と、何年か使ったあとの巻き心地です。

1万円前後:サハラ・レブロス

いちばん手に取りやすい帯ですが、間に合わせの道具ではありません。サハラは、ハンドルが上の型と同じネジ込み式で、巻いたときのガタつきが出にくい作り。レブロスは、同じ 3000番で 220g と、サハラより 20g 軽くできています。

堤防でアジやイワシを釣る、ちょい投げでキスをねらう、エギングを試してみる。そういう使い方なら、この帯で困ることは、まずない気がします。

1万円台なかば:ナスキー・レガリス

3〜5千円を足すと、トラブルを減らす工夫と、軽さが手に入ります。ナスキーには、水の入りにくい作りに加えて、糸のたるみを押さえる小さな羽根が付いていて、糸がよれたまま巻かれてしまう失敗が減ります。慣れていない人ほど、助けられるところかなと思います。

レガリスは、ボディと、回る部分(ローター)が、カーボンを混ぜた樹脂になります。重さは 200g。レブロスより、さらに 20g 軽くなります。

ダイワ 23レガリスを、くわしく見る

2万円前後:アルテグラ・フリームス

ここからシマノは、ボディの材料とギアが変わります。アルテグラは、カーボン入りの樹脂のボディで 220g。ナスキーより 15g 軽く、ギアも長もちする作りです。フリームスは、重さはレガリスと同じ 200g のまま、海水やほこりを入れにくい仕組みが加わります。

月に何度か釣りに行く人、エギングやシーバスを続けていくつもりの人に、ちょうどいい帯です。

3万円前後:ストラディック・カルディア

ストラディックは、ボディが金属になります。重さは 225g。アルテグラより 5g 重くなりますが、そのぶんがっしりしていて、大きな魚が掛かっても、安心して巻き続けられます。カルディアは逆に、軽さをのばした型。カーボンを混ぜた樹脂のボディで、195g です。

どちらも、買い替えずに長く使える1台です。ただ、はじめての人が、この帯でないと困る場面は、ほとんどありません。

ダイワ 25カルディアを、くわしく見る

年に数回なら、いちばん下の帯で大丈夫

「安いリールは、すぐだめになるのでは」と心配になるかもしれません。でも、サハラもレブロスも、海で使う前提で作られたリールです。使ったあとに、取扱説明書のとおりに水で塩を洗い流して、乾かしておく。それだけで、持ちがずいぶん変わります。

年に数回の釣りなら、1万円前後の帯で十分です。安いほうを選んだからといって、釣りの楽しさが減るわけではありません。浮いたお金は、竿や糸、ライフジャケットに回してください。

ギア比は、迷ったらハイギア

同じ型・同じ番手でも、品番の最後に HG や XH が付くものと、付かないものがあります。これは巻く速さのちがいで、ハンドルを1回まわして巻ける糸の長さが変わります。

  • シマノ 26ナスキー:C3000(ノーマル)が 73cm、C3000HG(ハイギア)が 91cm
  • ダイワ 24レブロス:LT3000D-C(ノーマル)が 80cm、LT3000-CXH(エクストラハイギア)が 93cm

ルアーを投げて巻く釣りでは、糸のたるみをすばやく取れる速いギアが使いやすく、迷ったら、シマノは HG、ダイワは XH を選んでおけば大丈夫です。値段は、ノーマルと同じです。

サビキやちょい投げのように、ゆっくり巻くエサ釣りだけをするなら、記号の付かないノーマルギアを。巻くのが軽くて、楽かなと思います。ダイワのノーマルギアの LT3000D-C は、太いナイロンの糸を巻ける深いスプールになっていて、エサ釣りにそのまま合います。

ギア比とは?ハイギアとノーマルのちがい

で、エサ釣りもルアーもやってみたい人は、ハイギアで大丈夫。ハイギアでサビキ釣りをしても、困ることはありません。

竿や仕掛けもそろえるなら。サビキ釣りに要る道具

糸は、別に買う

ここに出てくるリールには、どれも糸が付いていません。リールと一緒に、糸(ライン)も用意してください。

  • 堤防のサビキ・ちょい投げ:ナイロンの 2〜3号を、100〜150m。安くて、しなやかで、はじめてでも扱いやすい糸です。
  • エギング:PE ラインの 0.6〜0.8号。細くて強いかわりに、先に「リーダー」という別の糸を結んで使います。

糸を自分で巻くのは、少しコツが要ります。釣具店でリールと糸を一緒に買えば、お店で巻いてもらえることが多いので、最初はお願いしてしまいましょう。

ナイロンの糸でエサ釣りから始めるなら、下巻きの心配はいりません。PE ラインを巻くときだけ、知っておいてほしいことがあります。たとえばナスキーの C3000HG は、PE ラインの 1号なら 400m も入るんですよね。実際に巻くのはその半分くらいまでなので、先に安い糸で底を上げる「下巻き」をします。これも、お店に頼めば一緒にやってもらえます。ダイワの LT3000-CXH なら、PE ラインの 1号がちょうど収まります。

釣り糸の種類と、号数・lb の見方

あなたなら、これ

通い方べつの1台。年に数回ならサハラかレブロス。月に1回ならナスキー。海でよく使うならフリームス。長く使うならストラディック

ここまでの話を、通い方に当てはめます。順位ではありません。通い方がちがえば、合う1台もちがう、というだけです。品番は、どれも 3000番の速いギアで挙げています。

年に数回、堤防で楽しみたいなら:サハラか、レブロス

夏休みに家族でサビキ釣り、秋に友人とエギング。そういう通い方なら、この2つで足ります。少しでも安くならサハラ、少しでも軽くならレブロス。どちらを選んでも、失敗にはなりません。

年に数回の堤防で、ルアーまで楽しめる1台

22サハラ C3000HG(年に数回の釣りに。いちばん手ごろ)

シマノ

22サハラ C3000HG(年に数回の釣りに。いちばん手ごろ)

9,700円税別・本体価格(2026年10月10日時点)。お店の値段は、ボタンの先で確かめてください

シマノの公式ページ

シマノ 22サハラを、くわしく見る

はじめてのつまずきを、先に減らした1台

24レブロス LT3000-CXH(年に数回の釣りに。軽いほう)

ダイワ

24レブロス LT3000-CXH(年に数回の釣りに。軽いほう)

11,000円税抜・メーカー希望本体価格(2026年10月10日時点)。お店の値段は、ボタンの先で確かめてください

ダイワの公式ページ

ダイワ 24レブロスを、くわしく見る

月に1回は行きたい・続けるつもりなら:ナスキー

釣りを続けていくと、リールが潮をかぶったり、砂が付いたりする日も出てきます。水の入りにくい作りと、糸のよれを減らす羽根は、そういうときに効いてきます。「長く使えるものを、でも予算は 1万円台で」という人に合う1台です。

慣れない人ほど助かる、糸がらみ対策の1台

26ナスキー C3000HG(続けるつもりの人の、最初の1台)

シマノ

26ナスキー C3000HG(続けるつもりの人の、最初の1台)

14,200円税別・本体価格(2026年10月10日時点)。お店の値段は、ボタンの先で確かめてください

シマノの公式ページ

シマノ 26ナスキーを、くわしく見る

海でよく使う・軽いのがいいなら:フリームス

エギングのように、竿を1日じゅう動かし続ける釣りでは、リールの軽さが効いてきます。フリームスは 200g。海水やほこりを入れにくい仕組みも入っていて、海のルアー釣りを続けたい人に向いています。

海によく行く人に、水を防ぐ仕組みつきの1台

26フリームス LT3000-CXH(軽くて、海水が入りにくい)

ダイワ

26フリームス LT3000-CXH(軽くて、海水が入りにくい)

21,400円税抜・メーカー希望本体価格(2026年10月10日時点)。お店の値段は、ボタンの先で確かめてください

ダイワの公式ページ

ダイワ 26フリームスを、くわしく見る

買い替えずに、長く使いたいなら:ストラディック

「どうせ続けるから、最初からいいものを」という人は、ストラディックを選んで大丈夫です。上の型だから扱いがむずかしい、ということはありません。金属のボディと長もちするギアで、エギングにもシーバスにも、この1台で長く付き合えます。

エギングもシーバスも、長く付き合える1台

23ストラディック C3000HG(金属のボディ。長く使う1台)

シマノ

23ストラディック C3000HG(金属のボディ。長く使う1台)

29,100円税別・本体価格(2026年10月10日時点)。お店の値段は、ボタンの先で確かめてください

シマノの公式ページ

シマノ 23ストラディックを、くわしく見る

迷ったら

大きさは、シマノの C3000 か、ダイワの LT3000-C。巻く速さは、HG か XH。値段は、年に数回ならサハラかレブロス、続けるつもりならナスキーから上。これだけ決めれば、売り場で迷うことはありません。

リールだけでは、釣りは始められません。竿と糸、それにライフジャケットも一緒に用意してください。ライフジャケットは、体に合ったものを選んで、ベルトやファスナーをきちんと締めて着ます。立ち入り禁止の場所には入らず、その場所の決まりを確かめてから、竿を出してくださいね。

最初の1台は、気負わずに選んで大丈夫です。ハンドルを回して、糸の先に魚の重みが乗る。その1回で、リール選びに悩んだ時間は、きっと報われます。