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基礎知識ロッドの品番の読み方|S86ML とは? 長さ・硬さ・継数の見方
レベルと釣り方はじめての1本・1台

ルアーロッドを買おうとすると、「S86ML」「96M」「SPE-862ML」「166M-2」と、数字とアルファベットが並んでいます。リールの番手より、さらに暗号めいて見えるかもしれません。
でも、書いてあることは3つだけ。合わせるリールの種類、長さ、硬さです。メーカーごとに並べ方が少しちがうだけで、読むところは変わりません。
で、数字は長さ(フィートとインチ)、後ろのアルファベットは硬さ。この2つが読めれば、売り場の竿は、ほとんど見分けられます。

品番は、3つに分けて読む
シマノの入門用の竿「ルアーマチック」の品番は、最初のアルファベットが竿の種類、次の数字が長さ、最後のアルファベットが硬さ。S86ML なら、こう分かれます。
| 記号 | 表すもの | S86ML なら |
|---|---|---|
| S | 竿の種類(合わせるリール) | スピニングリール用 |
| 86 | 長さ | 8フィート6インチ(2.59m) |
| ML | 硬さ | ミディアムライト |
このうち「長さ」と「硬さ」の記号の読み方は、ここで見る4社とも同じです。ちがうのは、頭の記号の付け方や、あいだ・後ろに足される記号なんですよね。まずは、長さと硬さから見ていきましょう。
数字は、長さ(フィートとインチ)
品番の数字は、前がフィート、後ろがインチです。メートルではないので、ぱっと見ではピンとこないですよね。長さの単位は、フィートが約30.5cm、インチが約2.5cm です。
「86」なら 2.59m。「8.6フィート」ではない所だけ、気をつけてください。
数字が3けたのこともあります。インチは 0〜11 まであるからです。
| 数字 | 読み方 | 長さ | この数字の竿(例) |
|---|---|---|---|
| 54 | 5フィート4インチ | 1.63m | シマノ ソアレ BB アジング S54SUL-S |
| 610 | 6フィート10インチ | 2.08m | シマノ ソアレ BB アジング S610L-S |
| 76 | 7フィート6インチ | 2.29m | シマノ ルアーマチック S76UL |
| 86 | 8フィート6インチ | 2.59m | ダイワ エギング X 86ML |
| 96 | 9フィート6インチ | 2.90m | ダイワ ラテオ 96ML |
| 100 | 10フィート | 3.05m | シマノ コルトスナイパー BB S100M |
どこで切るか迷ったら、竿としてありえない長さになる読み方を外せば大丈夫です。ルアーロッドの長さは、5フィートから10フィート台がほとんどなんですよね。
長さで変わるのは、扱いやすさと、飛ぶ距離です。短い竿ほど扱いやすく、長い竿ほど遠くへ投げやすくなります。だから、釣りごとに、よく使う長さが決まっています。
| 釣り | 竿の例 | 長さ |
|---|---|---|
| アジング(港でアジをねらう) | シマノ ソアレ BB アジング | 1.63〜2.08m |
| エギング(イカ) | シマノ セフィア BB | 2.29〜2.67m |
| シーバス | シマノ ディアルーナ S86ML・S90ML・S96ML | 2.59〜2.90m |
| ショアジギング(岸から青物) | シマノ コルトスナイパー BB S96M・S100M | 2.90〜3.05m |
足もとの魚を、軽いルアーでねらうアジングは、1.6〜2m ほど。重いルアーを遠くへ投げるショアジギングは、3m 前後。やりたい釣りが決まれば、長さの候補は、ほぼ決まります。あとは、その中で「短めで楽に」か「長めで遠くへ」かを選ぶだけです。
後ろのアルファベットは、硬さ

数字のあとのアルファベットは、竿の硬さです。L はライト(やわらかい)、M はミディアム(中くらい)、H はヘビー(硬い)の頭文字。そのあいだを、ML や MH で刻みます。
| 記号 | 読み方 | ひとことで |
|---|---|---|
| UL | ウルトラライト | とてもやわらかい。軽いルアーに |
| L | ライト | やわらかい |
| ML | ミディアムライト | L と M のあいだ |
| M | ミディアム | 中くらい |
| MH | ミディアムヘビー | M と H のあいだ |
| H | ヘビー | 硬い。重いルアーに |
UL よりやわらかい側には、SUL や XUL。H より硬い側には、XH や XXH があります。頭に S や X が付くほど、端に寄る、と覚えておけば十分かなと思います。
硬さで変わるのは、投げられるルアーの重さです。シマノのルアーマチックで、並べてみます。
| 品番 | 硬さ | 投げられるルアー |
|---|---|---|
| S76UL | UL | 0.8〜12g |
| S80L | L | 5〜24g |
| S86ML | ML | 6〜32g |
| S96M | M | 8〜42g |
| S100MH | MH | 10〜52g |
硬くなるほど、重いルアーを投げられます。やわらかい竿は、軽いルアーを投げやすく、小さな魚の引きでもよく曲がって楽しめます。硬い竿は、重いルアーを遠くへ飛ばして、大きな魚と引っぱり合えます。
この範囲は、かならず守ってください。上限より重いルアーを力いっぱい投げると、竿が折れることがあります。使いたいルアーの重さが、範囲の内側に入っている竿を選ぶ。硬さ選びは、これだけです。
同じ「ML」でも、竿がちがえば、硬さはちがう
ここが、いちばんの落とし穴なんですよね。硬さの記号は、メーカーをまたいだ共通の物差しではありません。同じシマノのルアーマチックでも、こうなります。
- 海のルアー向けの S86ML:投げられるルアーは 6〜32g
- バス釣り向けの S66ML:投げられるルアーは 4〜12g
どちらも ML なのに、上限は 32g と 12g。およそ 2.7倍の開きがあります。ML や M は、「その釣りの竿の中での、やわらかめ・硬め」を表す記号です。別の釣りの竿や、別のメーカーの竿とくらべるときは、記号ではなく、スペック表の「ルアーの重さ」の数字でくらべてください。
ちなみに、エギングロッドでは、ルアーの重さの代わりに、エギの号数で書かれます。ダイワのエギング X なら、ML は 1.8〜3.5号、M なら 4号まで投げられます。
頭のアルファベットは、リールの種類か、シリーズの記号
頭の書き方は、メーカーごとにちがいます。同じ「8フィート6インチ前後の ML」でも、こう変わります。
| メーカー | 品番の例 | 読み方 |
|---|---|---|
| シマノ | S86ML | S(スピニング)・86(長さ)・ML(硬さ) |
| ダイワ | 86ML | 86(長さ)・ML(硬さ)。頭の記号は付かない |
| メジャークラフト | SPE-862ML | SPE(シリーズの記号)・86(長さ)・2(2本継ぎ)・ML(硬さ) |
| アブガルシア | SYES-832ML | SYES(シリーズの記号)・83(長さ)・2(2本継ぎ)・ML(硬さ) |
- シマノ:S はスピニングリール用、B はベイトリール用です。シーバスロッドのディアルーナには、S86ML と B86ML の両方があります。長さと硬さの記号は同じで、合わせるリールがちがう竿です。
- ダイワ:エギング X、ルアーニスト、ラテオは、頭に何も付けず、「86ML」と長さから始まります。
- メジャークラフト・アブガルシア:頭の英字は、シリーズの記号です。ハイフンのあとの数字が長さで、そのすぐ後ろの「2」は、2本継ぎの意味。「862」を 86フィート2インチ、と読まないように気をつけてください。
スピニングリールは、竿の下側にぶら下げて使う、いちばん一般的なリール。ベイトリールは、竿の上側にのせて使うリールです。竿も、それぞれ専用の作りになっています。はじめての1本は、スピニングリール用を選んでください。シマノなら、頭が S の品番です。
バスロッドは、書き方が少しちがう
ただ、バス釣りの竿には、同じメーカーでも、別の書き方をするシリーズがあります。
- シマノ ゾディアス「166M-2」:頭の 1 がベイトリール用(スピニングリール用は 2)。66 が長さで、6フィート6インチ(1.98m)。M が硬さ。最後の -2 が、2本継ぎです。
- ダイワ ブレイゾン「C66M-2」:頭の C がベイトリール用(スピニングリール用は S)。あとは、同じ読み方です。
電車や小さな車で運ぶなら、最後に「-2」の付く品番が安心です。ゾディアスやブレイゾンでは、付いていない品番は、にぎりの所だけが外れる、継ぎ目の無い竿。ゾディアスの同じ長さ・硬さでくらべると、しまった長さは 177.4cm と 107cm、これだけちがいます。
後ろに付く記号(-S・-T・-3・-4)

硬さのあとに、ハイフンで記号が足されることがあります。意味は、大きく2つです。
-S と -T:穂先の作り
-S は、穂先が「ソリッド」の品番です。穂先の中まで、素材が詰まっています。細くて、しなやかに曲がるので、魚がルアーにさわった小さな変化が、穂先の動きに出やすくなります。
-T は、「チューブラー」。穂先の中が空洞のパイプになっていて、張りがあります。ルアーを小きざみに動かす釣りに向き、手もとに「コツッ」と伝わる感じが出やすい作りです。
太さで見ると、ちがいがよく分かります。シマノのソアレ BB には、長さと硬さの記号が同じで、穂先の作りがちがう2本があります。S76UL-S の穂先は 0.8mm、S76UL-T は 1.5mm。ソリッドのほうが、半分ほどの細さです。
アジやメバルの専用の竿では、-S か -T かが、品番に付いていることが多くなります。エギングの竿では、シマノのセフィア SS のように、ソリッドの品番に -S を付けるものがあります。どちらも、慣れてからの好みで選ぶもの。はじめの1本で、ここを悩む必要はありません。アジ・メバルなら -S、ほかの釣りなら記号なしを選んでおけば大丈夫です。
あとは、メジャークラフトは、書く場所がちがいます。ソルパラの SPE-S832L のように、長さの前に S が入っていたら、ソリッドの穂先です。
-2・-3・-4:何本に分かれるか
数字が付いていたら、竿が何本に分かれるかを表しています。海のルアーロッドは、何も付かなければ、たいてい2本継ぎ。-3 や -4 が付くと、もっと短くしまえます。
| 竿 | 品番 | 継ぎ | しまった長さ |
|---|---|---|---|
| シマノ コルトスナイパー BB(3.05m) | S100M | 2本 | 157cm |
| シマノ コルトスナイパー BB(3.05m) | S100M-3 | 3本 | 109.7cm |
| ダイワ ルアーニスト(2.59m) | 86ML | 2本 | 134cm |
| ダイワ ルアーニスト モバイル(2.59m) | 86ML-4 | 4本 | 71cm |
電車や自転車で釣りに行く人、車の荷室が小さい人は、継ぎの多い品番を選ぶと、持ち運びがぐっと楽になります。同じ長さでも、4本継ぎなら、しまった長さは2本継ぎの半分近く。車で行く人は、ふつうの2本継ぎで困らないかなと思います。
品番で分からないことは、スペック表で見る
品番から分かるのは、リールの種類・長さ・硬さと、穂先の作り・継ぎの本数くらいまで。買う前に、スペック表で次の4つを確かめてください。ダイワのエギング X 86ML を例にします。
| 見る所 | エギング X 86ML | 何が分かるか |
|---|---|---|
| しまった長さ(仕舞寸法) | 134cm | 車や電車で運べるか |
| 重さ(自重) | 110g | 1日振って、疲れないか |
| ルアーの重さ・エギの号 | 1.8〜3.5号 | 使いたいルアーを投げられるか |
| 合う糸(適合ライン) | PE 0.4〜1号 | 使いたい糸が合うか |
で、とくに大事なのは、3つ目です。品番の「ML」が、自分の使うルアーに合っているかどうかは、この数字でしか分かりません。
メーカーをまたいでくらべるなら。ロッドの数字の読み方(スペック表の書き方のちがい)
はじめての1本は、どの品番?
迷ったら、8フィート6インチの ML。釣りごとに、最初の1本になりやすい品番を挙げます。
- 堤防で、いろいろなルアー釣りを試したい:8フィート6インチの ML。シマノのルアーマチック S86ML は、ルアー 6〜32g と、エギ 2.5〜3.5号。ダイワのルアーニスト 86ML は、ルアー 5〜25g と、エギ 2.5〜3.5号。どちらも入門用の竿で、港のシーバスにも、エギングにも使えます。
- エギングをやると決めている:8フィート6インチの ML。シマノのセフィア BB S86ML か、ダイワのエギング X 86ML です。
- アジやメバルをねらいたい:6フィート台の L か UL で、-S の付く品番。ダイワのアジメバル X 66L-S(1.98m)は、初めての1本に向けた品番です。
見くらべると、「86ML」が何度も出てきます。約2.6m の ML は、堤防のルアー釣りで、いちばんつぶしのきく長さと硬さなんですよね。やりたい釣りがまだ決まっていないなら、ここから始めてください。
港のシーバスもイカも試せる、入門の1本

シマノ
ルアーマチック S86ML(いろいろ試したい人の1本目に)
9,600円税別・本体価格(2026年10月12日時点)。お店の値段は、ボタンの先で確かめてください
カサゴもシーバスもねらえる、兼用の1本

ダイワ
ルアーニスト 86ML(いろいろ試したい人の1本目に)
10,600円税抜・メーカー希望本体価格(2026年10月12日時点)。お店の値段は、ボタンの先で確かめてください
秋から始めるエギングに、迷わず選べる1本

ダイワ
エギング X 86ML(エギングの1本目に)
14,500円税抜・メーカー希望本体価格(2026年10月10日時点)。お店の値段は、ボタンの先で確かめてください
迷ったら
数字は、長さ。前がフィート、後ろがインチで、「86」なら約2.6m。後ろのアルファベットは、硬さ。L・ML・M・MH・H の順に硬くなります。シマノの品番の頭の S は、スピニングリール用。硬さのあとのハイフンは、穂先の作りか、継ぎの本数。これだけ読めれば、品番で手が止まることは、ぐっと減るはずです。
で、記号より大事なのが、スペック表の「ルアーの重さ」です。使いたいルアーが範囲に入っていれば、その竿で釣りができます。むずかしく考えずに、最初の1本を選んでください。
竿を振るときは、投げる前にかならず後ろを見て、まわりの人と十分に間をあけてください。ルアーには、するどい針が付いています。堤防や磯ではライフジャケットを着て、立ち入り禁止や釣り禁止の場所には入らず、その場所の決まりを確かめてから、竿を出してくださいね。
