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選び方ベイトリールの選び方|はじめての1台は、ブレーキ・ギア比・右か左かで決める
レベルと釣り方はじめての1本・1台/バス
ベイトリールは、糸を巻いておく筒(スプール)ごと回って、糸が出ていくリールです。バス釣りで、少し重めのルアーや太めの糸を使うときに選ばれることが多く、竿の上にのせて、親指で糸の出方を調整しながら投げます。
ただ、はじめてだと気になるのが、投げたときに糸がぐしゃっとからまる「バックラッシュ」なんですよね。値段も1万円しないものから3万円をこえるものまであって、どこが変わるのかも分かりにくい。
で、先に答えを言うと、はじめてなら、2万円台のハイギアが迷いにくいです。シマノなら SLX のハイギア(HG)、ダイワならタトゥーラ TW のハイギア(H)。まず試すだけなら、1万円前後のバス X で大丈夫です。決めるのは、ブレーキ・ギア比・右か左か、の3つだけ。順番に見ていきましょう。

この記事でご紹介する5台
ブレーキのしくみが4種類に分かれる5台を、ブレーキとギア比の列を中心にくらべます。
| 商品 | こんな人に | 重さ | ブレーキ | ギア比 |
|---|---|---|---|---|
| 迷ったら。長く使う1台に | 195g | 遠心力(外のダイヤル) | 7.2 | |
| 太めの糸を多く巻きたい人に | 195g | マグネット | 7.1 | |
| ベイトが合うか試したい人に | 195g | マグネット | 7.5 | |
| からまりが特に心配な人に | 200g | 電子制御 | 7.2 | |
| 投げ方から練習したい人に | 233g | フラップ+マグネット | 7.3 |
値段:24SLX 70HG・23SLX DC 70HG=税別・本体価格(2026年10月26日時点)/24タトゥーラ TW 100H・24バス X 100H=税抜・メーカー希望本体価格(2026年10月20日時点)/MAX X EZCAST7=税抜・メーカー希望本体価格(2026年10月26日時点)。お店の値段は、表の「Amazon」「楽天」のボタンの先で確かめてください。
ベイトリールは、こんなリール(スピニングとのちがい)
ベイトリールは、スプールが回って糸を巻き取るリールです。スプールが両側でしっかり支えられているので、巻き取る力が強く、手元に伝わる感触もはっきりしています。
| ベイトリール | スピニングリール | |
|---|---|---|
| 糸の出方 | スプールが回って出る | 止まったスプールから、輪になって出る |
| 向くルアー | 少し重めのもの | 軽いものから重いものまで |
| 向く糸 | 太めの糸 | 細い糸 |
| からまり | 投げ方に、少し慣れが要る | 起きにくい |
| 合わせる竿 | ベイトリール用の竿 | スピニングリール用の竿 |
だから、釣りそのものがはじめてなら、スピニングリールから始めるほうが、つまずきにくいかなと思います。スピニングで投げるのに慣れて、「もっと重いルアーを、ねらった所へ投げたい」と思ったときが、ベイトリールの出番なんですよね。
あとは、竿もベイトリール用が要ります。スピニングリール用の竿には付けられないので、竿とリールは、セットで考えてください。
いちばんの心配、バックラッシュ(ブレーキの種類)
バックラッシュは、投げたときに、スプールの回る速さが、糸の出ていく速さより速くなって起きます。出ていけない糸が、スプールの上でふくらんで、からまってしまうんですよね。
これを防ぐのがブレーキです。どのベイトリールにも、スプールの回りすぎをおさえるブレーキが付いていて、しくみは型によってちがいます。
| ブレーキ | しくみ | この記事の型 |
|---|---|---|
| マグネット | 磁石の力で、スプールの回りすぎをおさえる。横のダイヤルで強さを変える | 24バス X・24タトゥーラ TW・25タトゥーラ SV TW |
| 遠心力 | 回る速さに合わせて、ブレーキがかかる。24SLX は、中のブレーキを4つ入れておけば、あとは外のダイヤルだけで、はば広く合わせられる | 24SLX・17バスワン XT |
| 電子制御 | スプールの回り方をリールが読み取って、ブレーキの強さを決める。ダイヤルは4段階 | 23SLX DC |
| フラップ | 糸がゆるむと板が立ち上がって、スプールの回転をおさえる。慣れたら切っておける | MAX X EZCAST7(マグネットのブレーキも付いている) |
で、どのブレーキでも、はじめのうちは強めにしておくのが基本です。強めだと、飛ぶ距離は少し短くなりますが、そのぶん、からまりにくくなります。慣れてきたら、少しずつ弱めていけばいいんですよね。
投げる前と、投げたあとのこつ

- メカニカルブレーキを、やや強めに:ハンドルの横にある、丸いつまみです。ゆるめすぎるとスプールが回りすぎて、糸がからむ元になります。はじめは、やや強めに締めておいてください。
- 投げたら、親指でスプールにそっとふれる:ルアーが水に落ちる手前で、親指で回りすぎをおさえます。サミングと呼ばれる、ベイトリールのいちばんのこつです。
- はじめは、少し重めのルアーで:軽いルアーは、投げたあとすぐに失速しやすく、そのぶん、からまりやすくなります。MAX X EZCAST7 のように、7g 以上のルアーで使うよう案内されている型もあります。
からまってしまったら
- スプールを親指で軽く押さえたまま、ハンドルを2〜3回まわす
- クラッチを切って、スプールを軽く押さえながら、糸をゆっくり引き出す。引っかかったら、1 に戻ってくり返す
- からまりがほどけたら、糸を軽く張りながら巻き取る
ここであわてて糸を強く引くと、からまりが固くなってしまいます。ゆっくり、を合言葉にしてください。
ギア比は、ハイギア(7前後)が使いやすい
ギア比は、ハンドルを1回まわすあいだに、スプールが何回まわるか、の数字です。同じ型なら、数字が大きいほど、ひとまわしで多くの糸を巻き取れます。型がちがうとスプールの大きさもちがうので、表のかっこの中の長さで見くらべてください。
| 呼び名 | シマノ 24SLX | ダイワ 24タトゥーラ TW | 向く釣り |
|---|---|---|---|
| ノーマル | 70:6.3(63cm) | 100:6.3(67cm) | 巻いて引くルアーを、ゆっくり一定に |
| ハイギア | 70HG:7.2(72cm) | 100H:7.1(75cm) | どの釣りにも。迷ったら、これ |
| エクストラハイ | 70XG:8.2(82cm) | 100XH:8.1(86cm) | ワームの釣りで、手早く回収したい |
かっこの中は、ハンドル1回転で巻き取れる糸の長さです。
迷ったら、ハイギアを選んでください。巻いて引くルアーも、ワームの釣りも、どちらもこなしやすい、真ん中の速さです。品番の書き方は、シマノが「HG」、ダイワが「H」。アブガルシアの EZCAST は、ギア比が 7.3 の型の名前に「7」が付きます。
右ハンドルか、左ハンドルか
ベイトリールは、多くの型に、右ハンドルと左ハンドルの品番があります。24SLX なら、右と左で値段も重さも同じです。品番の書き方は、メーカーごとにちがいます。
| メーカー | 書き方 | 例 |
|---|---|---|
| シマノ | 右と左で、数字が1つちがう | 24SLX:70HG が右、71HG が左 |
| ダイワ | 左ハンドルは、最後に L | 24タトゥーラ TW:100H が右、100HL が左 |
| アブガルシア | 左ハンドルは、最後に -L | MAX5 BLACKMAX:-L の付くほうが左 |
MAX X EZCAST7 は、左ハンドルの品番がありません。
どちらを選ぶかは、投げたあとに竿を持ちかえるかどうかで決まります。右利きで右ハンドルなら、投げたあとに竿を左手に持ちかえて、右手で巻く。左ハンドルなら、投げた右手で竿を持ったまま、左手で巻きます。
どちらが正しい、という決まりはありません。で、スピニングリールで左ハンドルに慣れているなら、ベイトリールも左にすると、竿を持つ手がいつも同じで、迷いにくい気がします。お店で、両方をにぎってみるのがいちばんです。
値段の帯で、何が変わる?
同じメーカーの4台を、重さでならべてみました。値段は大きくちがっても、重さはほとんど変わらないんですよね。

| 帯 | 型と品番(右ハンドル) | 値段 | 重さ | ブレーキ |
|---|---|---|---|---|
| 1万円まで | ダイワ PR100H | 6,900円 | 190g | マグネット |
| 1万円前後 | シマノ 17バスワン XT 150 | 9,500円 | 210g | 遠心力 |
| 1万円前後 | アブガルシア MAX X EZCAST7 | 9,800円 | 233g | フラップ+マグネット |
| 1万円前後 | ダイワ 24バス X 100H | 11,000円 | 195g | マグネット |
| 2万円台 | シマノ 24SLX 70HG | 21,000円 | 195g | 遠心力 |
| 2万円台 | ダイワ 24タトゥーラ TW 100H | 24,000円 | 195g | マグネット |
| 3万円前後 | シマノ 23SLX DC 70HG | 27,500円 | 200g | 電子制御 |
| 3万円前後 | ダイワ 25タトゥーラ SV TW 100H | 32,400円 | 195g | マグネット |
2026年10月26日時点の本体価格です(シマノは税別、ダイワとアブガルシアは税抜。どちらも消費税を含まない値段)。重さは、各社の公式の自重(ダイワは標準自重)です。お店の値段は、これより安いことが多いです。
値段で変わるのは、おもに、ブレーキのしくみと、回る所の玉軸受け(ベアリング)の数、ボディの作りです。重さは、ダイワの4台ならほとんど同じで、安い型のほうが少し重いこともあります。
1万円前後:まず試すなら
バス X やバスワン XT は、ブレーキの強さを変えられる、基本のそろった型です。年に数回、ベイトリールが自分に合うかを試すなら、ここで十分です。
2万円台:続けるつもりなら
SLX は、金属のボディで、中のブレーキを4つ入れておけば、あとは外のダイヤルだけで、はば広く合わせられます。タトゥーラ TW も、アルミのボディで、マグネットのブレーキを横のダイヤルだけで合わせられるのが持ち味。月に何度か通うつもりなら、この帯を選んでおくと、買い替えずに長く使えるかなと思います。
3万円前後:ブレーキにまかせたいなら
SLX DC は、電子制御でブレーキをかけるので、細かい調整をリールにまかせられます。タトゥーラ SV TW は、スプールの回り方に合わせて、ブレーキの強さが2段階で切りかわる型。どちらも、からまりの不安を減らすほうに、お金をかける選び方なんですよね。
ダイワ 25タトゥーラ SV TW 100 を、くわしく見る
合わせる竿と糸
竿は、ベイトリール用を選んでください。品番の書き方はメーカーごとにちがうので、買う前に、ベイトリール用かどうかを確かめておくと安心です。
糸は、ナイロンかフロロカーボンの、12〜14lb くらいが、はじめに使いやすい太さです。フロロカーボンは伸びが少なく、ルアーが底に着いたのや、魚がくわえた合図が分かりやすい糸です。
あなたなら、これ
通い方ごとに、合う1台はこうなります。
ベイトリールが合うか、まず試したいなら:バス X
年に数回、近くの池や川で試すなら、バス X のハイギアで足ります。マグネットのブレーキで、強さはダイヤルで変えられます。右ハンドルと左ハンドルの両方があるので、持ち方も選べます。
続けるつもりで、迷ったら:SLX
月に何度か通うつもりなら、SLX のハイギアがいちばん迷いにくい1台です。中のブレーキを4つ入れたままにしておけば、ルアーを替えても、たいていは外のダイヤルだけで合わせられるんですよね。
続けるつもりで、ダイワから選ぶなら:タトゥーラ TW
ダイワで選ぶなら、SLX と同じ帯のタトゥーラ TW です。アルミのボディで、ブレーキは横のダイヤルだけで合わせられます。16lb の太めの糸も巻けるので、草や木の多い所をねらうときも、糸が切れる心配を減らせるかなと思います。ただ、14lb までの糸なら、バス X でもほぼ同じくらい巻けるんですよね。
太めの糸をたっぷり巻ける、アルミの1台

ダイワ
24タトゥーラ TW 100H(太めの糸を多く巻きたいなら)
24,000円税抜・メーカー希望本体価格(2026年10月20日時点)。お店の値段は、ボタンの先で確かめてください
からまりが、とにかく心配なら:SLX DC か、EZCAST7
ブレーキの調整までリールにまかせたいなら、電子制御の SLX DC。まずは安い型で、投げ方から覚えたいなら、フラップの付いた EZCAST7 です。フラップは、慣れたら切って、ふつうのベイトリールとして使えます。
フラップ付きで、投げ方を練習できる1台

アブガルシア
MAX X EZCAST7(フラップで、からまりを止める)
9,800円税抜・メーカー希望本体価格(2026年10月26日時点)。お店の値段は、ボタンの先で確かめてください
バス釣りの安全と決まり
池や川、湖は、身近な釣り場です。そのぶん、出かける前に知っておきたい決まりがあります。
- 漁協の決まり(遊漁規則):川や湖には、地元の漁協が漁業権を持っている所が多くあります。そうした所では、遊漁規則にしたがって釣りをします。遊漁料や遊漁承認証(いわゆる遊漁券)、釣りをしてよい期間などが決められています。
- 釣ったバスを、生きたまま持ち帰らない:ブラックバスは、法律で「特定外来生物」に決められている魚です。生きたまま持ち帰って飼うことや、ほかの川や池に運んで放すことは、法律で禁止されています。釣ったその場で放すのは、国の法律では問題ありませんが、都道府県によっては、条例で放すことを禁止している所もあります。
- 釣り禁止・立ち入り禁止の場所に入らない:柵や看板のある場所には、入らないでください。
- ライフジャケットを着る:水辺は、ぬれていたり、コケが付いていたりして、すべりやすい場所です。体に合ったライフジャケットを着て、すべりにくい靴をはきます。
- 投げる前に、まわりを見る:ルアーには、するどい針が付いています。人や物に当たると、とても危ないので、後ろや横に人がいないことを確かめてから投げてください。
決まりは、川や湖ごとにちがいます。出かける前に、その場所の決まりを、漁協や都道府県の水産の窓口、現地の看板で確かめてください。切れた糸やルアーの袋、ごみはかならず持ち帰り、車は決められた駐車場に止めましょう。
迷ったら
はじめての1台は、2万円台のハイギア。まず試すなら1万円前後。からまりが心配なら、ブレーキにまかせられる型か、フラップの付いた型。これだけ覚えておけば、売り場で迷うことはありません。
ベイトリールは、からまりを直すところまで含めて、慣れていく道具です。ブレーキを強めにして、近くから投げ始めれば、思っているより早く、気持ちよく投げられるようになりますよ。あとは、その場所の決まりを確かめて、気持ちよく出かけてください。


